洞窟救助訓練

in 奥多摩


 奥多摩では、訓練に適した洞窟がないため屋外で行なわれる。河原の岩や木を利用し、 洞窟救助に使われる基礎的な技術についての講習を行った。
 参加者は江戸川ケイビングクラブ、亀戸ケイビングクラブ、 パイオニアケイビングクラブなどよりの5名である。

井戸状の竪穴の場合、洞口の上にチロリアンブリッジ
を渡して空中に引き上げのための支点を作る。チロリ
アンブリッジの両端の支点には最大6kN(約600kg)程
度の力が加わる。
これらの支点を利用しカウンターウェイトやZ-rigと呼
ばれる引き上げシステムを使い負傷者を引き上げる。
右の写真の左手側にはZ-rigが見える。
担架が通せないような狭い通路が
あったばあい、通路を広げなけれ
ばならない。特に狭い通路が長く
続く場合などは、坑道を掘るよう
に爆薬を使うのが効果的ではある
が、法的規制により、容易に使用
できない。そのため、クサビによ
る岩の破砕が用いられる。ハンマ
ードリルで岩に直径16mm、深さ150
mmあまりの穴をあけ、ガイドレー
ル付きのクサビを打ち込み岩を割
る。
撮影:後藤聡


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