長崎県西海市の洞窟事故に関して

 11月3日、当学会の会員1名が、長崎県西海市の洞窟内で滑落し、救急搬送された後、病院においてご逝去されました。心より哀悼の意を表し、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。

 当該活動は、本学会ではなく北九州市を拠点とするアウトドアクラブの主催による調査活動で、当クラブの計画書によれば、入洞していた13名の内、複数の学会員が含まれていることがわかっております(正確な人数は確認中)。また、関係団体への事前届出や当該洞窟の危険性についてミーティングを行った後の活動であったと報告されています。

 ただし、事故の詳細については、現在情報を集めている段階です。今後、当学会としても、原因の解明に向け、当クラブや関係機関と協力・連携していく予定です。

【学会員の皆様へ】
今回、事故が起きた七釜鍾乳洞群は、砂質石灰岩中に形成されており、場所によっては洞壁が脆く、入洞にあたって十分な注意が必要とされる洞窟のひとつです。適切な入洞手続き、事故時の対応準備はもちろん、調査地の地質や洞窟の特性・危険性についても十分に調べた上で活動されるようお願い致します。