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マイルストーン No.1

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日本洞窟学会洞窟測量・記録委員会ニューズレター
Milestone #1 (1998.5. 1) Cave survey and cave record committee of the SSJ

1997年8月30日に日本洞窟学会総会開催。委員会としての活動方針を報告

委員会議事

1997年8月31日に第1回委員会を開催
場所:鳴沢富士山博物館内研修室

1.委員会活動目的の確認
委員会の活動目的
洞窟測量・記録に関しての研究・整備及び関連の知識の向上
2.活動内容の確認
委員会の活動内容

  • 洞窟測量に関しての研究・整備及び知識の向上
  • 洞窟記録のデータベースの整備
  • 洞窟学会所蔵資料の整備
  • 講習会・シンポジウムの開催
  • 学術講演会及び洞窟学雑誌上での活動成果報告

     以上の5点を柱にして活動する。

  • 3.今後の活動
  • 洞窟測量精度の基準化と測図記号の標準化
  • 洞窟測量記録の整備

     以上の2点をメインにして活動することを確認

  •  各委員より提起された現在の洞窟測量についての問題点
  • パソコン利用による洞窟記録を色々やりたい
  • 測量精度の標準化が必要
  • 洞窟測量に対する教育が必要
  • 熔岩樹型の記号を確立したい

     いろいろないろいろな意見が出たものの、時間が足りず意見に対する議論が不足した。しかし各意見を通じて、日本における洞窟測量の現状の問題点が浮き彫りとなった。今後は、洞窟測量の標準化を主眼において活動していく。

  • 4.洞窟測量海外動向
    International Speleological Union(UIS)では、第10回国際洞窟会議において、統一洞窟測図記号案を提案してから議論を重ね、第12回国際洞窟会議(1997年8月11〜17日)で、最終版の提案が行われた。現在、配布用の洞窟記号リストを作成中とのことで、出来次第委員会のほうでも手に入れたい。
     1998年4月現在、UISのSurvey and Mapping working groupより、最終原案が提示され、これを基に7月には最終決定されるという情報が入っている。
     このUISの提案を受けて、Australian Speleological Federation(ASF)では、このUIS統一記号を取り入れた、ASF標準記号の新版を作成している。一方、British Cave Research Association(BCRA)では、やはりUISの提案を受けて、BCRAのサブ組織であるCave surveying Groupで新版の記号を検討中。
     その他の洞窟組織については、情報がまだ入っていない。しかし、独自の標準的な測図記号を持っている組織(National Speleological SocietySociety Swiss Speleologyなど)は、いずれ何らかの動きがあると思われる。

    担当 SSJ測量委員会委員長 石川典彦