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秋吉台大会洞窟救助講習

日本洞窟学会洞窟救助委員会


 洞窟内の事故の救助では、地表や水面上と異なりいくらかの難しい問題を含みます。 洞窟の中は光が無く、寒く湿った環境と、狭く長く、 複雑に入り組んでいるなどの洞窟の特性から発生する問題がほとんどです。 ヘリコプターで負傷者を釣り上げる事もできなければ、 無線を使っての救助活動中の連絡もおこなえません。 また、竪穴で負傷者を乗せた担架を引き上げる際に、狭さゆえに、 たった一人でしか作業できない場合もあります。 こうした障害を乗り越えて救助活動をおこなう方法を、この講習ではレクチャーします。 講習内容はフランスの洞窟救助組織が採用している救助技術です。
 しかし、こうした直接的な救助技術以外にも、 消防警察などの地元関係者との問題や医療の問題、人員確保の問題など様々な問題があり、 この講習を受ければすぐに洞窟救助ができ、体制も作れるというものではありません。 けれども、救助技術を知っている人が増えるということは、 将来的な洞窟救助体制の構築に向けて利するところはあっても不利益をあたえることはないと考えています。 洞窟救助技術を知り、その限界を見極めることで、今なお整備されていない洞窟救助体制を、 各カルスト地域の状況に合わせながら作りあげる助けとなれば幸いであると考えています。


期間1999年8月9日−14日
主催日本洞窟学会洞窟救助委員会
後援洞窟救助協会
参加費20,000円(食費、宿泊、テキスト代など含む)洞窟学会員は18,000円、現地払い
定員12人
宿泊秋吉台科学博物館第2講座室
必要装備横穴ケイビング装備、SRT装備、宿泊装備
集合8月9日夕
解散14日夕(14日夜も宿泊できます)
講習内容 洞窟内で想定される様々な状況下(竪穴、落盤帯、急坂、狭洞など)での担架搬送訓練
洞窟救助隊の運営方法(招集、救助チーム管理など)
その他(行方不明者の捜索、スタックなどへの対処法、通信など)
備考 8月8日に行なわれる洞窟救助に関するミニシンポジウムと、デモンストレーションに参加する事が望ましい
受講者はSRTができる事が望ましい。できなくても参加できるが、講習範囲が限定されます
問い合わせ後藤 聡 E-mail: goto-s@x.age.ne.jp
スタッフ後藤聡、松丸敦、山西敏光、斉藤久、小林日、森住貢一、大久保秋、湊幸栄他


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