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国際洞窟救助訓練報告

Report of Stage Secours International 1997 - Speleo Secours Francais

日本洞窟学会洞窟救助委員会 後藤 聡


基礎技術

 SSFが実施する洞窟救助で使われる、担架の扱いやロープワークについてなどの講義が訓練2日目に行なわれた。 講義は幅15m高さ20mほどの大きな洞口で実施された。 この洞口付近の壁を攀じ登ると5m〜30mのピッチを4個所が得られるので講義には好都合なようである。

 訓練内容は担架の扱い方。担架を水平から垂直まで自由自在に変化させられる特殊なつり方についての説明や、 カウンターバランスによる引き上げ、Zリグなどのテクニックである。Zリグでのノットの通過などもあった。 またこれらのシステムのアンカーには3アンカーの流動分散を推奨していた。安全性と強度の問題であろう。 テンション時にはかなりの力が加わるからだ。この加わる可能性のある力については詳しい研究・実験レポートがある。

 ともかく、チロリアンの支点、カウンターウェイトの支点、 Zリグの支点など重要な場所は3つのアンカーから流動分散によって支点を作っている。 それ以外の搬送者用ロープ、あるいはレスキューに関わる人が使うロープは必ず2アンカーにするとも言っていた。 これは通常の探検でのリビレイは数人しか使わないのでシングルでも良いがレスキューでは何十人も使うからと言うのが理由である。 基本的にリギングは通過に時間がかからず力も必要でないようなセーフティ&エクセレントな手法を用いており、 これも昇降に時間を取られないようにするためであろう。

洞口脇の壁面 3アンカーの流動分散を使用してのZリグ。
中央の人物は国際洞窟学連盟洞窟救助委員会委員長
担架を水平に吊るした場合 担架を垂直に吊るした場合


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