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日本洞窟学会へようこそ


日本洞窟学会会長あいさつ

 洞窟の中は真っ暗です,どうしてこんなものが出来たのか不思議です。ヒトが立って歩く事が出来る,トンネルのような大きいものもありますが,せまくて四つんばいにならないと通れないような所や,迷路のようになっている洞窟もあります。洞窟の中の美しい鍾乳石はどうして出来たのでしょう。眼の退化した昆虫や虫が発見されることもあります。かれらは何を食べてどんな生活をしているのでしょう。コウモリがねぐらに使っている洞窟もあります。昔の動物の骨が発見されることもあります。このように洞窟には,ワクワクするような発見や不思議,そして神秘さに満ちあふれていて,私たちの探検心をかきたててくれます。

 日本には,石灰洞(鍾乳洞),溶岩洞,海食洞などさまざまな洞窟があります。 その数は,5,000とも言われています。洞窟学は,これらの洞窟に関するあらゆる研究分野から成り立ちます。 また,研究のためには,洞窟探検も大切な作業です。

 日本洞窟学会は1975年に創設されました。それまでに既にあった,洞窟生物の研究者による日本洞窟地下水研究会や地学関係の研究グループが母体となりました。最近になって、ケイビング組織および日本火山洞窟協会との合併も完了し,いよいよ飛躍の時期をむかえております。

 洞窟学会は,地理学,地質学,古生物学,生物学,人類学・考古学,物理学・化学,ケイビング・探検技術,火山洞窟学の8つの専門分野から構成されます。1999年には日本学術会議へ登録され,学術団体として公にも認められました。洞窟研究の黎明期から御尽力いただいた,諸先輩方の御努力に報いるためにも,学際的な広い分野からの研究を推進し,洞窟に関する教育・啓蒙,洞窟の保全と持続的利用のために,得られた成果を今まで以上に役立てることを積極的に目指さなければなりません。

 日本洞窟学会では,日本各地において,年1回の総会と学術講演会,ケイビング大会を開催しています。2004年度は,8月20日(金),21日(土),22(日)に福岡県北九州市の平尾台のカルスト台地において開催しました。「ヒストプラズマとコウモリに関連するシンポジウム」の普及(公開)講演や学会発表,ポスター発表があり,新道寺小学校平尾分校において,活発な質疑応答が行われました。さらに,平尾台の洞窟を対象に地下水,地質・地形,洞窟生物,考古,探検技術,洞窟写真,洞窟測量,洞窟探検などの分野別の講習会も開かれ,洞窟を楽しみながら色々な勉強ができました。この大会では会員,市民約200名の参加がありました。そのなかには,韓国やハンガリーからの参加者もあり,参加者との交流につとめました。

 日本において,洞窟学を専門に研究することのできる機関や施設はたいへん少ないのです。したがって,洞窟学の専門家の数は非常に少ないのが現状です。しかし,裏をかえせば,アマチュアと専門家との距離がもっとも近い学会である,と言うこともできます。また,洞窟探検では,よく知られている洞窟であっても,土砂で埋まったような所や,せまくて通れそうにない所をくぐりぬけると,そこからさらに未知の洞窟や鍾乳石がいっぱいのホールが発見される可能性が残されています。洞窟探検にはまだその余地が十分にあるのです。 

 私は,気のあった仲間とともに,生物調査のすすんでいない洞窟へ出かけて,眼の無い昆虫や眼の退化したクモの新種をたくさん発見してきました。洞窟は非常に隔離された特殊な環境ですから,そこから発見された生物は,新種である可能性が大きいのです。そのような調査やドロンコになっての洞窟探検には独特の充実感があります。このように,洞窟は私にとって尽きることのない興味をかき立ててくれる研究対象でもあります。 このような世界をのぞいてみたいと思われた方は,ぜひ洞窟学会に入会されて,探検や研究に挑戦してみて下さい。洞窟学会はそのような方のお手伝いを色々とすることができるはずです。

 前にも述べましたように,洞窟学会は環境整備を終えて飛躍を目指す時期にあります。 しかし,どのような方向に進むかは,会員の総意に基づいて決めなければなりません。背伸びし過ぎても,いろいろ破たんが待っています。したがって,着実にできるところから進めて,活性と柔軟性を兼ね合わせた学会にしていきたいと思います。そのためには,会員全員の支援と学会運営への積極的な参加が必要です。わたしたちの学会をより良いものにするためにも,ご協力をお願い致します。

日本洞窟学会会長  西川 喜朗



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